2014年2月26日水曜日

胎児は進化して赤ちゃんになる

胎児は進化して赤ちゃんになる

「個体発生は系統発生を繰り返す」
はヘッケルの反復論といわれる

著書「一般形態学」の中で、
「生物個体は、個体発生の急速かつ短縮された
経過間に、
祖先が古生物的発生の緩やかな長い経過の間に
遺伝および適応の法則に従って経過した
重要な形態変化を繰り返す」
と述べている

日本では三木成夫先生が研究しており、
「人間の胎児が、単細胞から始まり、
魚類、両生類、爬虫類、原始哺乳類
という進化の諸段階を繰り返すような
発生プロセスをたどる」
と説明している

医療コラム 羊水の話http://www.isobe.or.jp/column/sanka/s68/s68-4.html



動物と胎児にみられる古代形象
三木成夫「生命形態学序説」うぶすな書店 p249



三木成夫「胎児の世界」⇒http://ogawakeiic.exblog.jp/10587697
三木成夫「胎児の世界」⇒http://blog.miwako-kurosaka.com/?eid=1415040


『反復説によれば、
人間の胎児の発生の諸段階と生物の進化の諸段階を
「生きた化石」の解剖学的知見に基づいて対応させることが
できる 
  1. 軟骨魚類的段階:受胎32日(4.6週*)目の胎児では、心臓が魚類と同様に一心房一心室で、顔の側面には、魚類の鰓裂に相当する数対の裂け目が現れる。古生代の軟骨魚類の特徴を残すラブカとよく似ている。
  2. 両生類的/爬虫類的段階:受胎35日(5週*)目の胎児では、鰓の血管が肺の血管へと変貌を遂げ、胎児の鰭のような突起が五本指の手を備えた腕になる。中生代初期の爬虫類の特徴を残すムカシトカゲとよく似ている。
  3. 原始哺乳類的段階:受胎38日(5.4週*)目の胎児では、眼が前方に集まるが、尾骨がまだ突き出ていて、体毛が生えている。新生代初期の原始哺乳類の生き残りであるミツユビナマケモノとよく似ている。
このように、人間の胎児が、魚類、両生類、爬虫類、原始哺乳類という進化の諸段階を繰り返すような発生プロセスをたどることはたんなる偶然なのだろうか。』 
システム論アーカイブ⇒http://www.systemicsarchive.com/ja/a/recapitulation.html
より引用
*週数字は筆者が計算


つまりヒトは38億年の生命の進化を母親の胎内で
38週(266日、約9.5か月)で繰り返すということです

そうすると、1億年を1週間(7日)で、
1430万年を1日で
繰り返すことになります





38億年の生命誌⇒

僕の精子は38億70才⇒


次のサイト「明日もママ頑張るよ」では
2006年12月に日テレで放送された
「世界丸見え特捜部」の
CG画像と説明が見られます


卵子と精子⇒
http://www.mamaganba.com/taiji/sinpi01.html



受精卵(0日)⇒ http://www.mamaganba.com/taiji/sinpi02.html 


妊娠着床⇒
http://www.mamaganba.com/taiji/sinpi03.html

妊娠胎児(2~3か月、8~12週)⇒
http://www.mamaganba.com/taiji/sinpi04.html

胎児(4~6か月、16~24週)⇒
http://www.mamaganba.com/taiji/sinpi05.html


胎児(7~9か月、
28~36週)⇒
http://www.mamaganba.com/taiji/sinpi06.html

出産―育児⇒
http://www.mamaganba.com/taiji/sinpi07.html


2014年2月25日火曜日

ついめん抱っこと背骨(脊椎)

ついめん抱っこと背骨(脊椎)

ついめん抱っこは姫川裕里さん考案の赤ちゃん抱っこ法です



「ついめん抱っこ」

「大人が赤ちゃんと正面から向き合い、

赤ちゃんの首と腰の二点を両手で支え

重力の応援を得て

目を合わせて

一対になる抱っこ方法」

と定義されています

姫川裕里「奇跡の対面(ついめん)抱っこ」文芸社 p22

cf.赤ちゃんの背すじをのばせ→ http://tadnakada.blogspot.jp/2014/02/stretch-out-back-of-baby.html

キッズスタディオンのブログ→ http://plaza.rakuten.co.jp/kidsstudion2/




ついめん抱っこアドバイザー

成人の脊椎



抱っこしている写真をみると
首と腰に手を添えていますが、
脊椎(背骨)の頸椎と腰椎の部分に
手を添えているいることが分かります

赤ちゃんの脊椎(背骨)は
重力によって真下に延ばされ、
頸椎と腰椎が将来前湾すべく
促されています

ついめん抱っこ
自然の理(重力、成長、進化)にかなった抱っこ法
いえます

赤ちゃんの背骨⇒





2014年2月24日月曜日

赤ちゃんの背骨 The backbone of baby

赤ちゃんの背骨
The backbone of  baby


http://plaza.rakuten.co.jp/kidsstudion2/diary/201401250000/



ヒト(成人)の背骨(脊柱)は3つの椎(24個の骨)と仙骨・尾骨から
成り立っている




cf. http://elcrest.co.jp/power_plate/2013/01/s.html


背骨は

からだの右横から見て直線ではなく
頸椎:前方に湾曲④
胸椎:後方に湾曲③
腰椎:前方に湾曲②

とSSカーブを描いている




3つの湾曲によって
10倍の負荷に耐えられる構造だという
N(力、負荷)=X(湾曲の数)*X+1
X=3の時
N=10となります
cf. http://elcrest.co.jp/power_plate/2013/01/s.html

重い頭を支えられるわけです



逆に言えば
足にかかった衝撃は
1/10になって頭(脳)に伝わる
と考えてもよい


cf. 背骨の構成とはたらき→ http://sekityuusokuwan.lentzhome.com/sebonesekityuu/post_1.html


新生児時代の背骨は湾曲が1と少ない
N=2となる
生まれて1,2か月は頭を支えきれない段階です

頸椎の湾曲ができると
X=2で
N=5となります
首がすわったという訳です


誕生時から一年間の背骨の変化を見てみると


 逆C字型 → S字型  → S字型 →SS字型注)

のように成長してゆきます



もちろん、背骨の長さも長くなってゆくことに注意したい

注)SS字型は筆者の命名である



 逆C字型 →   S字型  →    S字型   →    SS字型

  新生児     約3-4か月    約8-9か月      約1年
           首がすわって              立ち上がって
          頭を持ち上げられる頃         2足歩行する頃
          頚部が前湾し始める          頭の重さとの
                              バランスを
                              とるために
                              腰部が前湾する


cf.股関節痛改善Lavo→ http://neutralbody.blogspot.jp/2013/11/blog-post_8.html

cf.向き癖を直す→ http://www.sweetnet.com/mukiguse.htm



新生児の脊柱は逆C型で
重力の影響の少ない羊水(地上の1/6以下の重力)
の中にいた
胎児時代の延長で丸い背をしています

赤ちゃんは地上に生まれた以上
重力の世界で成長してゆかねばならない
過去(逆C)に戻ってはいけない

特に大きく重い頭を支えるために頸部が前湾し
あたかもサスペンジョンのように
S字型を強めてゆく。

ハイハイすることにより骨格も成長する
決して胎児に逆戻りするような
丸まった姿勢(逆C型)をとらせてはいけない
それでは成長でなく退歩である

そして
約一年後
立ち上がって二足歩行するために
重い頭が腰と首の真上に垂直に来るように
腰部が前湾してSS字型になってゆく

まるで類人猿の進化のように



cf.縄文への道→http://joumon-juku.com/mandara/1_10.html


ヒトは進化の過程の類人猿として生まれると言われますが、
ゴリラやチンパンジーのS字は弱く丸い背中です




wikipedia  Human evolution → 
http://en.wikipedia.org/wiki/Human_evolution





いつまでもこんな丸い背中ではいけません
そう思いませんか?

参考ブログ 
まんまる背中1→
http://plaza.rakuten.co.jp/kidsstudion2/diary/201401290000/


背中が丸いことはよいことでしょうか?→
http://plaza.rakuten.co.jp/kidsstudion2/diary/201301130000/





背中の反り具合→
http://plaza.rakuten.co.jp/kidsstudion2/diary/200911010000/

2014年2月22日土曜日

赤ちゃんの背すじを伸ばせ Stretch out the back of the baby

赤ちゃんの背すじを伸ばせ
Stretch out the back of the baby


「背すじを伸ばす」の主な意味は
「背すじをまっすぐにする」
でした
http://tadnakada.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html
The main meaning of "Stretching out the back"
is"Straightening the back"

背すじをまっすぐにすると 赤ちゃんは劇的に変わります
When you straighten the back of baby

The baby changes dramatically

「赤ちゃんの背すじをまっすぐに」
を提唱しているのが、「ついめん抱っこ」の発案者
姫川裕里さんです
Yuri Himekawa is proposing
"Straight  the back of  baby"
She is the proposer of 
"Tsuimen baby holding   "*

ついめん抱っこをすると
重力によって
赤ちゃんの背すじが伸び、まっすぐになります
When you holding baby by "Tsuimen  holding   "

The back of the baby grows and becomes straight
By gravity



*「ついめん抱っこ」の定義は
「大人が赤ちゃんと正面から向き合い、
赤ちゃんの首と腰の二点を両手で支え
重力の応援を得て
目を合わせて
一対になる抱っこ方法」
*The definition of "Tsuimen baby holding   "
An adult faces a baby from the front,
Supports two points of a neck and the waist of the baby with both hands
 and
Puts eyes together

Cuddle method to become the pair
With gravitational support

姫川裕里「奇跡の対面(ついめん)抱っこ」(文芸社)p22



大人が添え木になって
赤ちゃんの首と腰に手を当てて支えます
重力の力で

両者の正中線が一致し一対になります
おへそとおへそを合わせます
目と目が合います



An adult becomes  a supporting pole 
and
supports  baby

putting  hands on a neck and the waist of the baby 


両者の背すじがまっすぐになり
赤ちゃんはすっかり脱力します
The back of both becomes straight

The baby completely makes Relax




背すじがまっすぐになり

左右対称になります
The back becomes straight

It becomes symmetric

赤ちゃんの副交感神経にスイッチが入り
抱っこの途中で眠ってしまいます
The parasympathetic nerve of the baby
 is switched on

Baby sleeps in the middle of a cuddle

左右対称の寝姿
Symmetric lying  baby





大人は赤ちゃんに学ぶべきです
Adult should learn from  baby










赤ちゃんの背骨⇒

ついめん抱っこの仕方については



抱っこの仕方で子どもは変わる→

ついめん抱っこの前と後→

2014年2月20日木曜日

背すじと背筋(はいきん)

背すじと背筋(はいきん)

最近、山下久明著の「背すじは伸ばすな」という本が出版されました。
内容は悪くないのですが、
どうも著者は背すじ(せすじ)と背筋(はいきん)をごっちゃにしているような気がします。
そのためか、読んでもなかなか腑に落ちないところがあります。


そこで、
背すじ(せすじ)と背筋(ハイキン)について考えてみたいと思います。



背筋
という漢字は
セスジともハイキンとも読みます。



kotobank.jpによれば、

「せすじ」は

背中を縦に走る中心線の意で
背骨とその両側のくぼんだ部分。



「はいきん」は
首筋・背部・腰部にある筋肉の総称で
浅層には僧帽筋、広背筋などがあり 上腕の運動に関連した筋肉
深層のものは肋骨や脊柱の運動に関係する

さて、 「背筋を伸ばす」 ですが

せすじを伸ばすであって、
はいきんを伸ばすとは読みません。

weblio類語辞典によれば、

背すじをのばすには
肉体的な意味と精神的な意味
があります

一つは「背を直にして立つさま」の意で

類語には、背中を真っ直ぐにする、姿勢を正す
があります

二つ目は「神妙な気持ちになり姿勢を直すさま」の意で

類語には、襟を正す、かしこまる、姿勢を正しくする、しっかりする
などがあります。



「背すじを伸ばす」は
第一義には
「背すじをまっすぐにする」
の意味だと考えられます。

「まっすぐに」とは「本来の姿に」という意味もありますから、
背後から見れば左右対称
横から見ればS字カーブを描く
ということではないでしょうか?