2012年8月20日月曜日

生きているということ To live


谷川俊太郎さんの詩が好きです。

この詩「生きる」の二節

「生きているということ
いま生きているということ
・・・・・・・
すべての美しいものに出会うこと
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと」

そして四節
「いま いまが過ぎてゆくこと」

が深遠で特に好きです。


I like poetry of Shuntaro Tanikawa.

Live
                                                      Shuntaro Tanikawa
"Living
Living now
・・・・
Coming across all beautiful things
And
Refusing hidden evil carefully

・・・・
・・・・
Now passing now"





生きる
                        谷川俊太郎

生きているということ
  いま生きているということ




  それはのどがかわくということ
  木(こ)もれ陽がまぶしいということ
  ふっと或るメロディを思い出すということ





くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと


  生きているということ
  いま生きているということ

  それはミニスカート
  それはプラネタリウム
  それはヨハン・シュトラウス
  それはピカソ
  それはアルプス

picaso
  

                                Phpto 仲田忠洋

すべての美しいものに出会うということ
  そして
  かくされた悪を注意深くこばむこと
 生きているということ
  いま生きているということ

  泣けるということ
  笑えるということ
  怒れるということ
  自由ということ

  生きているということ
  いま生きているということ

  いま遠くで犬が吠えるということ
  いま地球が廻っているということ
  いまどこかで産声(うぶごえ)があがるということ
  いまどこかで兵士が傷つくということ
  いまぶらんこがゆれているということ
  いまいまが過ぎてゆくこと

 Japan-Nasa

大畑としひろ



小磯良平

  生きているということ
  いま生きているということ

  鳥ははばたくということ
  海はとどろくということ
  かたつむりははうということ


  人は愛するということ
  あなたの手のぬくみ
  いのちということ











動画の紹介です
 
「生きる」朗読~G線上のアリアにのせて~⇒

2012年8月19日日曜日

田沢稲舟 Tazawa Inabune



田沢稲舟の和歌
あさましや
骨を包める皮一重
迷う身こそはおろかなりけれ

この和歌の裏には稲舟と山田美妙との悲恋がある


田沢稲舟 Tazawa Inabune
さゆりちゃんのブログ「恋散如花」
「散るも覚悟なり」より⇒http://ameblo.jp/bomber1862/entry-10649139555.html

明治の女流作家
田沢稲舟(1874-1896:明治7年-29年)
明治7年2月山形県鶴岡の外科医の長女として生まれた
いわゆるいいとこの箱入り娘

早熟な文学少女で小説家山田美妙(23才)に強くあこがれて
明治24年(17才)上京、
共立女子職業学校図画科に入学

25年、美妙への文学的思慕が恋愛に変わり、
鶴岡に連れ戻される


明治27年(20才)その思いを小説にし
美妙の紹介で文芸倶楽部に発表、
異色の女流作家として名を馳せる

恋の相手は小説家山田美妙
(1868-1910)
山田美妙 Yamada Bimyou

28年12月山田美妙がプロポーズして21才で結婚する
29年2月合作小説「峰の残月」を発表

しかし
同居する美妙の母親、祖母に受け入れられず
箱入り娘だった稲舟は精神的に崩壊、病を得て
29年3月わずか3カ月で離婚、
鶴岡に帰り自宅で小説を書く



29年9月22才で急性肺炎のため亡くなった
一説に自殺との説もある

あらためて


あさましや
骨を包める皮一重
迷う身こそはおろかなりけれ

レオナルドダビンチ 解剖図

自分の恋への戒めとして歌ったのであろうか?
外科医の娘らしい
冷静な目である




母が愛した庭の花 The flowers of the garden which mother loved

お盆過ぎの夏
かって母が愛した庭の草花が
ひっそりとさいていた

At summer after Obon
The flowers of the garden which  died my  mother loved
bloomed quietly



上越市五智にて 
 
 
 
 
 

2012年8月17日金曜日

美は皮一重 Beauty is only skin deep.

人の美貌に関することわざがたくさんあります
There are a lot of proverbs about the good looks of the person.

「美は皮一重」 
Beauty is only skin deep.

「美しさはほんの皮一重に過ぎない」
Beauty is but a skin deep.





19世紀初めのイギリスの政治家 コペット・ウィリアムの言葉といわれています。


They  are said to be words of British politician C. William of the early 19th century.


ブログ「赤い胡椒」より


ブログ「おいしいのみつけよう」より

ことわざの意味は

「見た目の美しさは、表面の皮一枚に過ぎない。

その下の中身を見抜くことが大切である」


「外見がいくら美しくてもそれはあくまで外見だけの話であり、

人間性そのものを判断する基準にはならない」


これ自体は真実であり、善でも悪でもないように思われます。

The meaning of the proverb
"The seemliness is only one piece of surface skin.
It is important to see through the lower contents"

"Even if appearance is no matter how beautiful,
it is a story only for appearance .
It does not become a standard to judge human nature itself"

I think theyselves are not good and are not evil





一方、別ののことわざに次のようなものがあります。

On the other hand, a different proverbs have the following things.
「美しさと正直さはめったに一致しない」
”Beauty and honesty seldom agree"

「美貌と愚行はしばしば相伴う。」
”Beauty and folly go often in company.”


そして、
明治時代の女流作家
 田沢稲舟(たざわ いなぶね)の和歌に
「あさましや
骨を包める皮一重
迷う身こそはおろかなりけれ」
があります。

And,
In a Japanese poem of woman writer Inabune Tazawa
of the Meiji era
"It is a mean thing
To one fold of skin wrapping the rib in
The position to be captivated by is stupid"


これは、骨や肉を包んでいる皮膚一枚に

人間、特に男性が悩まされ続けているという

真実を突いています.

しかし、
悩ましい問題です。

It is said that
To one piece of skin that this wraps a bone and meat
A human being particularly a man continues being troubled.

I think
It's the truth.

However,
It is a  problem.


2012年8月2日木曜日

日本海・冬の波 Winter wave of  Japan Sea

仲田大二の絵
日本海・冬の波
Winter wave of  Japan Sea 
by Taiji Nakada

仲田大二 Taiji Nakada  (部分)
                                                             (Click a picture)


日本海の冬の波は
厳しいが
生きる勇気を与えてくれる

The winter wave of  Japan Sea
It is severe, but gives courage to live for


6月の日本海 by   仲田忠洋
Japan sea of June byTadahiro
                             (Click a picture)

8月の日本海 
Japan sea of Augast 
                                                                  (Click a picture)