2015年3月31日火曜日

林芙美子と直江津

林芙美子と直江津


                   (九月×日)
『古い時間表をめくってみた。
どっか遠い旅にでたいものだと思う。
真実のない東京にみきりをつけて、
山か海かの自然な息を吸いに出たいものなり。
私が青い時間表の地図からひらった土地は、
日本海に面した直江津という小さい小港だった。
ああ海と港の旅情、
こんな処へ行ってみたいと思う。
これだけでも、傷ついた私を慰めてくれるに違いない。
・・・・・
・・・・・
夜。
直江津の駅についた。


        写真アルバム「上越・糸魚川・妙高の昭和」 いき出版より


土間の上に古びたまま建っているような港の駅なり。
火のつきそめた駅の前の広場には、
水色に塗った板造りの西洋建ての旅館がある。
・・・
硝子戸に、いかやと書いてあった。



・・・
私は二円の宿代を払って、外へ散歩に出てみた。
雲がひくくかぶさっている。
・・・
芝居小屋の前をすぎると長い木橋があった。
海だろうか、河なのだろうか、水の色がとても青すぎる。




ぼんやり立って流れを見ていると、
目の下を塵芥に混じって
鳩の死んだのが
まるで雲をちぎったように流れていった。
旅空で鳩の流れて行くのを見ている私。
ああ何もこの世の中から
もとめるもののなくなってしまったいまの私は、
別に私のために心を痛めてくれるひともないのだと思うと、
私はフッと鳩のように死ぬる事を考えているのだ。
何か非常に明るいものを感じる。 



・・・
静かに流れて行く鳩の死んだのを見ていると、
幸福だとか、不幸だとか、
もう、あんなになってしまえば
空の空だ。何もなくなってしまうのだと思った。
だけど、
鳥のように美しい姿だといいんだが、
あさましい死体を晒す事を考えると
侘しくなってくる。

 駅のそばで団子を買った。 

  

「この団子の名前はなんと言うんですか?」
「へエ継続だんごです。」
「継続だんご・・・・・・団子が続いているからですか?」
・・・・
・・・・
駅の歪んだ待合所に腰をかけて、だんごを食べる。
あんこをなめていると、
あんなにも死ぬることに明るさを感じていた事が
馬鹿らしくなってきた。
どんな田舎だって人は生活しているんだ。
生きて働かなくてはいけないと思う。
田舎だって山奥だって私の生きてゆける生活はあるはずだ。
・・・・・
煤けた駅のベンチで考えたことは、
やっぱり東京へ帰る事であった。
・・・・
長い夜汽車に乗った。』


      写真アルバム「上越・糸魚川・妙高の昭和」 いき出版より


林芙美子 「放浪記」 新潮文庫p290~296抜粋

「直江津と林 芙美子と森 光子」→

2015年3月30日月曜日

花のいのちは

花のいのちは

                 なおえつ茶屋にて

林芙美子の
次の詩は有名である

花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かりし

しかし

無題  林芙美子

風も吹くなり
雲も光るなり

生きている幸福は
波間の鷗のごとく
漂びょうとただよい

生きている幸福は
あなたも知っている
私もよく知っている

花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かれど
風も吹くなり
雲も光るなり

                             なおえつ茶屋にて

この詩は「赤毛のアン」の翻訳者村岡花子さんの
遺族宅に保管されていたのだとのこと

私はこの詩が好きだ
この詩には希望がある
明るさがあると思う

人生は苦しいことの連続だが
生きるということには幸福がある
風は吹くが
ただよう雲は光っている

希望が持てるではないか
生きる勇気が湧いてくるではないか


ここで思い出すのは、

小川 未明の詩


「雲の如く高く

雲のごとくかがやき

雲のごとくとらわれず」

である

 




2015年3月28日土曜日

冬が長く雪が深いのは Winter being long, and snow being deep,Why?

冬が長く雪が深いのは

春の訪れを心から味わうため

Winter being long, and snow being deep
To taste coming of spring heartily




南葉山
まだ雪深い
3月14日に走り始めた北陸新幹線は
この南葉さんをコンパスの中心にするかのように
上越市で円弧を描いている

五智公園の残雪(上越市)


ミズバショウが

咲いていた

何という花だろう?

小川の水の音がちょろちょろ

水面が輝く


冬が長く雪が深いのは

春の訪れを心から味わうため

です

Winter being long, and snow being deep


To taste coming of spring heartily





2015年3月13日金曜日

上を向いて歩こう


別れたとき

バスの座席に座ったとき

思わず涙が出て

坂本九さんの歌「上を向いて歩こう」が

頭の中で鳴っていた

思わず涙がこぼれた





「上を向いて歩こう

涙がこぼれないように

思い出す春の日

一人ぼっちの夜

・・・・

幸せは雲の上に

幸せは空の上に

泣きながら歩く

一人ぼっちの夜」



坂本 九さんの
「上を向いて歩こう」

                   正垣雄治君

梅田の駅前で

若い青年が

5弦ベースで一人演奏をしていた

「上を向いて歩こう・・・・」

アルバム「for U」を買った


ミックス坂本九「上を向いて歩こう」


2015年3月12日木曜日

生き方と病気 阿保 徹 先生

生き方と病気 阿保 徹 先生




がんとミトコンドリア
https://www.youtube.com/watch?v=iJo7A5v9XQw



免疫革命・新がん革命
https://www.youtube.com/watch?v=bH6aqnR5WIM


ホリスティック 
https://www.youtube.com/watch?v=iz8JhNhWbks



講演会「免疫力を自分で高める」
~こころとからだからのアプローチ~
https://www.youtube.com/watch?v=xZFlqhh4ueg

2015年3月10日火曜日

愛と感謝の瞑想


愛と感謝の瞑想


私が敬愛するスマナサーラさんが

愛する人のための瞑想を書けば

次のようになるのではないでしょうか?



私は幸せでありますように

の悩み苦しみがなくなりますように

私の願いごとが叶えられますように

に悟りの光が現れますように

私は幸せでありますように

私は幸せでありますように

私は幸せでありますように

ありがとうございます



私の愛する人が幸せでありますように

私の愛する人の悩み苦しみがなくなりますように

私の愛する人の願いごとが叶えられますように

私の愛する人に悟りの光が現れますように

私の愛する人が幸せでありますように

私の愛する人が幸せでありますように

私の愛する人が幸せでありますように

ありがとうございます





生きとし生けるものが幸せでありますように

生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように

生きとしいけるものの願いごとが叶えられますように

生きとし生けるものに悟りの光が現れますように

生きとし生けるものが幸せでありますように

生きとし生けるものが幸せでありますように

生きとし生けるものが幸せでありますように

ありがとうございます


参考:スマナサーラ長老の「慈悲の瞑想」講習→
https://www.youtube.com/watch?v=HRysI_uwTkU

スマナサーラ長老「悟りをひらく瞑想の仕方」→
https://www.youtube.com/watch?v=SiqcshhHDJs