僕の細胞の生命は38億才
‐生命科学に学ぶ‐
「生命」とは
「生きている状態」や「生きているもの」を言う
生命の要件は
1.細胞からなりたっており
周りとやりとりできる境界を持つ
2.自立した代謝
(取り込んだもので必要なものをつくり、自分を成長させ、
エネルギー取り出し、不必要なものを廃棄する)
を行う
3.自らの力で自己を複製し、子孫を残す
単細胞のゾウリムシも多細胞の僕もこれらの要件を満たしている
参考:黒谷明美「絵でわかる生命のしくみ」
(講談社サイエンティフィック)
生物は細胞から成り立っている
ドイツの細胞病理学者R.フィルヒョー(1821~1902)は
「すべての細胞は細胞から生じる」と言っている
細胞であることの要件は
1.脂質の膜によって外界と仕切られている
2.遺伝情報を担うDNAを持つ
3.多数のリボソーム(情報に従ってタンパク質を合成する)を持つ
参考:武村政春「目からウロコの生命科学入門」
(ミネルヴァ書房)
細胞の最小公約数的構成物質は
脂質とDNAとタンパク質と水
である
DNA⇒
http://tadnakada.blogspot.jp/2013/06/dna.html
45億年前に地球が誕生してから7億年後
地球に生命が誕生した
つまり細胞一個だけの単細胞生物が生まれた
最初の単細胞生物は最も簡単な
核膜の無い原核生物(細菌)のようなもの
だったのだろう
出典⇒
http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textintro/Chapt7.htm#1
大腸菌が原核生物の代表例である
最初の単細胞生物は
DNAとリボソームにより
DNAとリボソームにより
細胞の分裂・複製を繰り返し
DNAの変化があり
やがて核膜がない原核生物から
DNAを包んだ核を持つ真核生物に進化した
DNAの変化があり
やがて核膜がない原核生物から
DNAを包んだ核を持つ真核生物に進化した
単細胞生物・真核細胞の構造
ゾウリムシ
出典 http://www.biological-j.net/blog/2007/09/000298.html
鞭毛を使って動き回る細胞一個だけのゾウリムシを
見ていると
不思議な気分になってくる
動くゾウリムシ⇒
http://www.youtube.com/watch?v=95rUh7XHBQQ
多くの単細胞が集まって多細胞生物になった
多細胞生物が生まれたのは約15億年前だと考えられている
単細胞生物がこの世にできて23億年後の
ことだ
ボルボックスの球の表面に細胞(体細胞)が並んでいる
多細胞化の進化の研究に使われている
群体「ボルボックス」
出典 http://www.nikon.co.jp/channel/light/chap02/sec04/多細胞生物の真核細胞の構造
出典ブログ「解体奈菜新書」⇒
http://plaza.rakuten.co.jp/marinpa2/4005/
・体細胞:多細胞生物の生殖細胞以外の細胞
・細胞と細胞をつないでいるのはコラーゲンというタンパク質である
・体細胞は有性生殖において次世代に受け継がれない
さらに何段階も進化し、・体細胞:多細胞生物の生殖細胞以外の細胞
・細胞と細胞をつないでいるのはコラーゲンというタンパク質である
・体細胞は有性生殖において次世代に受け継がれない
絶滅・生き残りを繰り返し
今の僕の体(70兆の細胞の集まり)になっている
その間、38億年もかかっている
特に卵子や精子(生殖細胞)は、その間、38億年もかかっている
途中一度も抜けていないのだ
38億年も続いて来た僕の命
これは驚くべきことだ
途切れることなく次世代に受け継がれ
38億年前の命を延々と引き継いできた
生命だ
これは驚くべきことだ
だから
僕の細胞の生命は38億才と言っていい
僕の生命は現在、子や孫に伝わっている
あだやおろそかに
命を粗末にはできないと
思う
出典「妊サポ」⇒
http://www.hp-baby.com/article/hospital/0000000136.html
精子