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2015年12月2日水曜日

東京大学に学ぶ5

東京大学に学ぶ5


東大柏図書館のパネルより
東京大学宇宙線研究所長 梶田隆章
2015年ノーベル物理学賞受賞記念


ニュートリノは素粒子の一種
素粒子とは
物質を細かく砕いていったときに
これ以上砕けないというところまで
小さくした素となる粒子

性質1 ニュートリノは幽霊粒子
非常に軽く電気を持っていない
なんでもすり抜けて
宇宙のかなたへ飛んでゆく

性質2 ニュートリノはさまざまなところで生まれる
地球の大気
太陽など星の中
超新星爆発
宇宙の始まりであるビッグバン
加速器の中

手のひらを
一秒間に数兆個以上すり抜ける

性質3 ニュートリノは3兄弟
電子ニュートリノ
ミューニュートリノ
タウニュートリノ

性質4 ニュートリノはとても軽い
電子の100万分の1以下
電子を象とすると
ニュートリノは1円玉より軽い

性質5 ニュートリノは変身する
飛んでいる間に種類が変わり
また元にもどることを繰り返す
=ニュートリノ振動
重さが無いと起きない

ニュートリノ振動
ニュートリノに質量が存在すると
一定の質量を持っているのでは無く
「複数の質量を持った状態の重ね合わせ」
となることが可能となる

宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線(主に陽子)が
地球の大気分子と衝突して
ミュートリノと電子ニュートリノの2種類が
生成されます

地球を通り抜けたニュートリノは
上空からのニュートリノに比べて
観測数が予想値のおよそ半分でした
一方で電子ニュートリノは
予想通りに観測されました

このことから
ニュートリノ振動によって
ミューニュートリノは長い距離を飛ぶ間に
観測されにくいタウニュートリノに変化したと
考えられました















2015年11月12日木曜日

Nakada hypothesis


Nakada hypothesis

アダージョを聞きながら


The Winner Takes It All


Hypothesis 1 
もし宇宙に重力が無かったら、
星、銀河ができなかった可能性があるので
丸い地球は存在しなかっただろう




Hypothesis
もし、地球に水が無かったら
細胞ができなかった可能性があるので
生命は生まれていなかっただろう



Hypothesis 
もし地球に炭酸ガスが無かったら
太陽があっても
材料が無いのだから
光合成生物が生まれていなかっただろうし
酸素も生成しなかっただろう


http://www.photosynthesis.jp/omake.html


Hypothesis 
もし地球に流動性の鉄がなかったら
地球磁石ができないのだから
太陽風や宇宙線を防御できないので
生物は上陸出来なかっただろう
Hypothesis 
もし植物が無かったら
植物をエサにする
動物は生まれていなかっただろう

Hypothesis 
もし人類がいなかったら
知能を持った存在がいないのだから
宇宙や重力は誰にも知られなかっただろう


従って
人類は
自らの存在することを感謝し
生きとし生けるものの幸せを
願わなければならない


2015年11月4日水曜日

もし宇宙に重力が無かったら  If the space does not have gravity

もし宇宙に重力が無かったら 
 If the space does not have gravity



重力は
138億年前
宇宙誕生のとき最初に生まれた力であった
しかし、非常に弱い力である
The gravity
It was power born first 
at time of the space birth.
However, it is very weak power.







46億年前
重力が地球の材料を集め、
丸い球にし、
水や空気を捉えた
Gravity attracted materials of the earth,
made it round,
It caught water and air.

「重力は宇宙に形と秩序を与えた」
と言える
I can say 
"The gravity gave form and order in the space"






もし重力が無かったら
物質が集まらなかったのだから
今の地球も我々も無い
と考えられます

化合物の分子間力だけがあったと仮定すれば
分子が集まり凝集しごつごつした塊り、
地球のようなものができたことでしょう

しかし
進化の過程で
重力が無いので
地球のようなものの上で
上下がありません
そうすると
左右もありません
前後もない

おそらく対称も定義されなかったでしょう

だから
ただごつごつしたイトカワのような塊りが
宇宙空間に浮遊しているだけです
イトカワ
http://www.weblio.jp/content/%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%AF


水も大気も宇宙に飛散したことでしょう
It would be that both the water and 
the atmosphere were scattered in the space

月もどこかに行ってしまったことでしょう
It would be 
that the moon has gone somewhere

http://festa-g2naranai.com/why-gan.html

だから、生物は生まれなかったでしょう
Therefore the creature would not be born

もし、万が一、仮に生物ができたとしても
丸っこい生物だけでしょう


https://kinarino.jp/cat8-%E6%97%85%E8%A1%8C%E3%83%BB%E3%81%8A%E5%87%BA%E3%81%8B%E3%81%91/4185-%E3%80%90%E7%89%B9%E5%88%A5%E5%A4%A9%E7%84%B6%E8%A8%98%E5%BF%B5%E7%89%A9%E3%80%91%E6%B9%96%E6%B2%BC%E3%81%AB%E6%B2%88%E3%82%80%E7%A5%9E%E7%A7%98%E3%81%AE%E7%90%83%E4%BD%93%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%80%8E%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%80%8F

人間は非対称な眼がついた球体だったに
違いありません
The human being was a globe with the eyes which were asymmetry
may be.


http://suusanlabo.blog69.fc2.com/blog-entry-157.html

仮説 
もし宇宙に重力が無かったら、人間は存在しなかった
Hypothesis 
When the space did not have gravity, there was not  the human being

「地球が美しいのは」⇒

2015年10月30日金曜日

東京大学に学ぶ 4 重力波

東京大学に学ぶ 4 重力波

Learn as if you will live forever
Live as if you will die tomorrow


「ニュートリノ振動の発見」で梶田隆章氏は
ノーベル賞を受ける

「ニュートリノは極小の素粒子の世界と
極大の宇宙を結ぶ架け橋」
梶田教授の弁である

「ニュートリノの次に私が目標にしているのは
重力波の検出です」

「重さを持つものは、その重力によって
周りの空間を歪めます。
その物体が激しく運動をすると
空間の歪みも揺らぎ
波のように伝わってゆく。
これを重力波と呼んでいるのです。
でも
この重力波の振幅は非常に小さいので
検出するのは困難を極めます」



「重力波ってなに?」⇒
http://tadnakada.blogspot.jp/2015/10/blog-post_20.html
「現在、神岡の地に
大型低温重力波望遠鏡、
KAGRA
を建設するプロジェクトが進行しています」

週刊現代 11.7号(講談社)より

2015年10月27日火曜日

東京大学に学ぶ 素粒子 3 ニュートリノ

東京大学に学ぶ 素粒子 3 
ニュートリノ

「5分でわかる
ニュートリノの秘密」
著作:東京大学宇宙線研究所
より

バロックを聞きながら

宇宙はニュートリノだらけ
138億年前、宇宙が生まれた時に生まれた
沢山のニュートリノが
今も私たちの周りを飛び回っている

太陽や星の中でもニュートリノは生まれている
星の寿命が尽きて超新生爆発を起こすときも
沢山生まれます

宇宙から飛んできた高速の粒子(宇宙線)が
地球の大気と衝突した時にも生まれます

宇宙は1ccあたり300個くらいのニュートリノで
満たされています

太陽で生まれたニュートリノが私たちの体を
1秒間で数百兆個も通りぬけている
これは人間の健康には何の影響もありません

ニュートリノの発見
ニュートリノは1930年オーストリアの物理学者パウリが
電気を持たない幽霊のような粒子があると考えた
1956年アメリカのライネスらが
原子炉で生まれたニュートリノを捕まえました

ニュートリノのネーミング
1933年イタリアのフェルミが電気を持たない中性を意味する
「neutral」と
イタリア語で小さなものを意味する
「ino」を組み合わせて「neutrino」と名付けました


ニュートリノは何でも通りぬける
太陽で生まれたニュートリノは
地球を難なく通り抜けている

ニュートリノは軽い
電子も軽い粒子ですが
ニュートリノは
電子の100万分の1よりも軽い

ニュートリノは3兄弟
電子型、ミュー型、タウ型

変身する
これをニュートリノ振動と言います
例えば、宇宙を旅している間に
ミュー型が電子型に変わる

よくわかるニュートリノ振動解説


ニュートリノを捕まえろ
スーパーカミオカンデには
5万トンの水が貯えられている

水の分子にごくまれにニュートリノが衝突して
飛び出す粒子が弱い光を放ちます
その光を捕まえます

スーパーカミオカンデでは
1日当たり
太陽からのニュートリノを約15個
大気中でできたニュートリノを約8個
「見つけています


1998年梶田隆章先生が
地球の裏側の大気中で生まれたニュートリノの
半分近くが地球を通りぬけて
スーパーカミオカンデまで届く間に
ミュー型から別の型に変わることを
発見しました

これはニュートリノに重さがあったからなのです

梶田先生は
「ニュートリノの研究は 
人類の知の地平線を拡げる」
とおっしゃっています

ニュートリノは138億年前の宇宙創成時に
生まれたことから
ニュートリノの研究により
「私たちがこの宇宙にどうして生まれたか」など
基本的な問題に迫ることができると期待されています

2015年10月20日火曜日

重力波って何?

重力波って何?

ノーベル賞受賞者の梶田さんは
次に重力波観測の一番乗りを目指すという
東大柏の葉キャンパス

梶田さんが中心になって
スーパーカミオカンデの近くに
重力波の観測装置「KAGRA」を
建設中だ
2015.10.16 毎日新聞


「重力波研究の歴史」⇒

「重力波とは」⇒


アインシュタインは
100年前の1916年に
一般相対性理論を提唱した

重さを持つものがあると空間が歪みます
ものが動くとその歪みが時空を超えて
波動として伝わることをを予測しました
それが重力波です

アインシュタイン自身は重力波の効果が
あまりにも小さいので観測がきわめて困難だと
思っていたそうです


重力場のレンズ効果も
重力による空間の歪の実証例です
「月の重力レンズ効果」⇒
http://tadnakada.blogspot.jp/2012/07/annular-solar-eclipse-and-gravity.html


1974年ハルス先生とテーラー先生が
きわめて強い重力場を持つ中性子星同士の
連星を発見し
1979年、公転周期の短縮化の原因が
重力波であるという間接的存在検証を行い
1933年にノーベル賞を受賞されています

重力波を発生する超新星爆発や
連続中性子星の合体はめったに発生しませんが
望遠鏡の精度を高めると、
より遠方からの重力波を観測できます

将来的には重力波で宇宙の始まりを
観測することが可能になるでしょう

カミオカンデ




青野由利「宇宙はこう考えられている」ちくまブリマー新書

2015年10月8日木曜日

素粒子論と仏教 (ニュートリノ粒子 ノーベル賞、般若心経)

素粒子論と仏教
ニュートリノ粒子 ノーベル賞、般若心経

東大宇宙線研究所長
梶田隆章氏(56)が
ニュートリノ粒子に質量があることを証明し
アーサー・マクノナルド カナダ・クイーンズ大
名誉教授(72)と共に
ノーベル物理学賞を受賞された

おめでとうございます
            51007 毎日新聞


素粒子ニュートリノとは
宇宙の物質を構成する最小粒子の一つで
電子も属するレプトン(軽粒子)の仲間で
3種類(電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノ)
ある
中島彰「現代素粒子物語」(講談社ブルーバックス)



http://www.s-yamaga.jp/nanimono/uchu/busshitsu-1.htm

素粒子から見たら原子もスカスカである


http://www.seibutsushi.net/blog/2013/10/1422.html

素粒子 ニュートリノは
電荷を持たず、地球など他の物質(分子・原子)をすり抜けてしまう

原子を直径24Kmの山の手線とすると
原子核は数10Cmのオーダーで
中はほとんどスカスカの空間で、
素粒子は数~数10Cmのボールです
ボールは何の苦も無く通り抜けます


参照:「原子を楽しむ」⇒
http://tadnakada.blogspot.jp/2013/02/enjoy-atom.html

太陽から光と共に大量のニュートリノが
ほぼ光速で地球にやって来る
一人の人間が浴びるニュートリノは
毎秒100兆個位である
江尻宏泰「絵で見る物質の究極」(ブルーバックス)


http://www.seibutsushi.net/blog/2013/10/1422.html

ニュートリノの質量確認実験
51007毎日新聞



ニュートリノ検出の仕組み
スーパーカミオカンデの5万トンの水に入った
ニュートリノが水分子とぶつかり
発生したチェレンコフ光を測定した
地球の裏側から来たニュートリノが
表から来たニュートリノの半分近くであることが
分かり
ニュートリノの一部がミュー型からタウ型に
変化(ニュートリノ振動)したことを
つかんだのである
この現象はニュートリノに質量があることを
証明している

51008 毎日新聞


月から見る地球 NASA
http://www.imart.co.jp/tikyuu-tuki-taiyou.html






物質の粒子性を示唆しているのは
元々、仏教だったようです
「宇宙は粒子に満ちています
粒子は自由に動き回って形を変えて
お互いの関係の安定したところで
静止します」

「形のあるもの 言いかえれば
物質的存在を現象としてとらえているのですが
現象というものは時々刻々変化するものであって
変化しない実体というものはありません
実体がないからこそ形がつくれるのです
実体がなくて変化するからこそ
物質であることが出来るのです」


「あなたも 宇宙の中で
粒子で出来ています
宇宙の中のほかの粒子と
一つづきです
ですから宇宙も空です
あなたという実体はないのです
あなたと宇宙は一つです」

柳澤桂子 心約般若心経「生きて死ぬ智慧」
(小学館)より

「人は粒子で出来ていて・・・」⇒
http://tadnakada.blogspot.jp/2015/09/blog-post_68.html


インドのウパニシャドの時代(紀元前500~700年)
「分割できない粒子」という考えが
あったらしい
そして「空」という状態を発見した
物質を粒子の総合体として見るのではなく
あくまでも
エネルギーに満たされた全体の中の
ある種の凝集としてとらえた」
数字の0を発明したのもインドです

「量子論では
ミクロの様態を
粒子でありまた波であるととらえた」
波はエネルギーを持つ振動であり
実体がない
つまり
「色即是空」である

また
波でありまた粒子である
すなわち
「空即是色」
である

玄侑宋久「現代語訳般若心経」(ちくま書房)

光も粒子(光子:力を伝える)と
波(電磁波)の
両面性を持っています

「宇宙盛衰」⇒
http://tadnakada.blogspot.jp/2015/04/space-ups-and-downs.html

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