花のいのちは
なおえつ茶屋にて
林芙美子の
次の詩は有名である
花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かりし
しかし
無題 林芙美子
風も吹くなり
雲も光るなり
生きている幸福は
波間の鷗のごとく
漂びょうとただよい
生きている幸福は
あなたも知っている
私もよく知っている
花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かれど
風も吹くなり
雲も光るなり
なおえつ茶屋にて
この詩は「赤毛のアン」の翻訳者村岡花子さんの
遺族宅に保管されていたのだとのこと
私はこの詩が好きだ
この詩には希望がある
明るさがあると思う
人生は苦しいことの連続だが
生きるということには幸福がある
風は吹くが
ただよう雲は光っている
希望が持てるではないか
生きる勇気が湧いてくるではないか
ここで思い出すのは、
小川 未明の詩
「雲の如く高く
雲のごとくかがやき
雲のごとくとらわれず」
である
→
である
→
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